ぷぷぷとアウトプット

遊具が一つあるだけの

小さな公園がスーパーの前にあった

 

4歳の息子がそこで遊びたいというので寄った

他に人はいなかったが

ちょうどじーさんが歩いてきた

 

片手にビール缶を持ち

たばこを吸いながら

私が立っている横のベンチに座った

 

悪い人ではないだろうが関わりたくない

そう思った瞬間

「あの子は何才や」と話しかけられた

 

普通に答えると

じーさんがまた聞いてきた

「あの子を何にするんや？」

 

どういうことか分からずにいると

どう育てて将来何にするつもりだと言ってきた

 

そんな先の話！？と驚いて

「本人がやりたいことして楽しくおってくれたらそれでいいです」と

やんわりと答えた

 

すると

「そんなんじゃーアカン」と説教じみたことを言い出した

 

今のうちから親が先を見据えて、、、

うんたらかんたら

そうじゃないとろくなことにならんぞ

 

立派なことで

さぞかし子育てを頑張ってやってこられたんだな

自慢できる子供がいるんだろうな

それを話したいのかなと思い聞いてみた

 

「そんな風に考えてこられたなら

お子さんは立派なんでしょうね」

 

するとじーさんが言った

「ワシに子供はおらん」

 

ん？

 

そして続けた

「結婚もしとらんわ」と

 

 

どの口が言うとんねん！

スリッパがあったらひと叩きはしたな

 

 

 

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